食料自給率の推移2007年06月25日 13時20分39秒


日経に、先進国の食料自給率の推移が掲載された

国名     1963年    2003年
日本      72%      40%
アメリカ    120%     128%
ドイツ      75%      84%
フランス     96%     122%
イギリス     43%     70%
イタリア     83%      62%
スイス      48%      49%
スペイン    108%      89%
カナダ     161%      145%
オーストラリア 225%     237%
全てカロリーベース

ほとんどの先進国は食料自給率を上昇させている中
日本の低迷は危機的な状況

食料確保は、武器や原子力などと同じ安保条約なみに重要政策
北朝鮮は、原子力を捨てて、食料確保に動いている
円安もあり、世界の農林水産物が日本に集まってくる状況ではない

ポジティブリストの発動は、中国農産物の禁輸に近い措置
しかし・・・日本の農家も苦しんでいる

先日、お茶を作っている農業経営士の方の話
「有機栽培のお茶を作っているが、一般茶の20%高い程度
労力を考えると割に合わないが、イメージアップのために・・・」

有機栽培や無農薬栽培が注目されているが
虫食いの花を誰が買うだろう!
大きな労力をかけ、有機循環農業を実践しても
そのモノの評価を誰がするだろう

MPS、エコファーマーは、無農薬栽培では無い
基準以下の使用を奨励しているだけ
では、その基準は誰がどの根拠で作ったのか・・・

無農薬栽培をするためにはクリーンルームで作るしかない
半導体工場と一緒

良い土作りというが、篤農家なら誰でも実践しており
また実践しなければ、水準以上の生産物は出来ない!

自給率上昇をめざし、政府は農政の大転換を図り
中核農家への直接保障制度に動き
欧米並み制度を導入を急いでいる

おりしも、米の中国輸出が再開された
現地米の10倍以上の価格らしい

有り余る米、増えない消費、落ちていく自給率
何かが、間違っている!!
農家も消費者もその間違いに気づき始めた!!