産地攻防 ミカン 愛媛vs和歌山2007年02月12日 12時39分47秒


今日の日経新聞、産地攻防はミカン
今年絶好調のミカン販売、輸入柑橘も暴騰している

=====================
ミカン生産シェア
・1985年 愛媛13.2% 和歌山11.9% 静岡10.5%・・・
・2005年 和歌山17.2% 愛媛16.7% 静岡12.5%・・・
みかんの生産量は、米と同じく、「国」が゜決めている
価格安定化を狙い、生産者団体が前年の出荷量をもとに
各県に割り当てている

しかし、和歌山県は、割り当てを大幅にオーバー
愛媛県は、割り当てどおりの出荷を守っている

どうしてか・・・JAを通した「共販率」の違い
愛媛県が80%以上、和歌山は60%弱・・・
和歌山は、JAに頼らない個人農家が多く、自らの判断で
生産を増やし、個人名をブランド化させている

愛媛は、和歌山より都市に遠く、出荷コストが大きな負担
だからJAに頼らざるを得ない・・・

日本一の和歌山は、「有田ミカン」「しもつミカン」
を産地ブランドの認可を受け、高糖度ミカンを増やしている

愛媛は、ミカンだけでなく、「いよかん」「デコポン」などの
高付加価値柑橘を推進し、柑橘全体の日本一のシェアを確保
=========================

花の世界も同じ・・・
消費地に近い、千葉、栃木、兵庫などは
個人出荷の生産者が多い
福岡、沖縄、新潟などは、グループ出荷が多い

日本の流通は、消費市場流通、
オランダのような、産地市場ではない
全てのコストが、東京・大阪を基準にして物流コストが決められる

産地の立地条件、生い立ち、天候によって品目が決められ
系統の力の強さが違っている

米、酪農、野菜のように、系統の力が強い品目・・・
どういうわけか・・・競争力の無い品目ばかりだ!?

日本農業にとって、系統流通は・・・・
「やさしさ」であったが、「自立」を促すモノでは無い!?

コメント

トラックバック