ヒントの塊!宇田先生の講演!2012年03月04日 12時05分09秒

日本ガーベラ全国大会では
なにわ花いちばテクニカルアドバイザー
宇田明先生にご講演頂いた

宇田先生は、もう説明いらないと思うが
常に生産者の視点を意識して
生産者の所得アップの方策を提示している
日本では数少ない研究者
http://ameblo.jp/udaakira

今回の大会でも、素晴らしい宇田節を
私たちに披露してくれた

日本の花き業界の問題点
①消費増=国産生産増ではない
 英、米、蘭の消費増は、輸入の安い花がリード
②バラらしくないバラは、結果的に他の花のモノマネ対象
 高芯剣弁、香り、バラらしいバラの追及
③カーネ、SPマムは、輸入の方が高品質
④輸出は可能性大
 スイートピー、ラナン、グロリオーサ等の好評判
⑤価格形成のシステムを担う花市場の説明力不足
 市場職員のサラリーマン化、勉強不足
⑥生産者の使命は高品質の花作り
 1、外的 2、内的 3、群的 4、社会的
 高品質にはいろんな側面がある
⑦日保ち保証は生産者主導ですべき
 常陸カーネ、ブルームネット等、MPSも武器
⑧ガーベラは輸入が無い事で多様性が薄れている
 どこの国でも同じ品種を作付している
⑨キンセンカは古いイメージだからカレンジュラと命名
 イメージチェンジによって、ダリアは復活
⑩花屋さんと生産者は会議をしてもすれ違いばかり
 お互いに質問ばかり、お互いが提案するべし
⑪日本は緯度が高いので花には「向き」がある
 向きを使いこなしていたのが日本の華道
 現在のアレンジの世界は360度なので輸入が使いやすい

どれもこれも納得の話
どの部分からも、私たちのすべき事ばかり
単純にコストを比較したら輸入品にはお手上げ
立ち打ち出来るはずがない

ではどうするか?
それぞれの品目で「らしさ」を追及
花市場に、その「らしさ」をしっかり説明して
花屋さんに繋げて行くこと

花屋さんとしっかり会話するために
生産者用語を排除して、一般的に分かりやすい説明
産地のバックボーン、ストーリーをいくつも提案して
売り易い環境を提示する事

まだまだいろいろあると思う
単品目だけでなく、オール花き生産チームを作り
それぞれの活性化策を一元管理
出来る奴からやれば良い
みんなで一緒に同時にやることなど不可能
まずは、意識を共有出来る奴とスタート

先日の、若手生産者交流会など
危機感を共有出来る奴らはいっぱいいる

宇田先生は、松下賞で頂いた賞金を
生産者の意識改革のための会議の開催に向けて
計画されているとの事

ますます宇田ワールドから目が離せない!!

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